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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年10月16日(金)

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知事記者会見

2020年10月16日(金)


自民党会派申し入れ後の知事囲み取材(日本学術会議に係る知事発言について)

(記者)000340

幹事社です。知事、よろしくお願いします。まずは、どういった話をされたのか、お聞かせいただけますでしょうか?

 

(知事)

申入書をいただきました。誤解を生む不適切な発言があったので、県民が大変心配されているということでございました。もっともなことだと申し上げました。

 

(記者)

もっともなことで、その後何か、知事としての御見解ですとか、説明ですとか、どういったことをおっしゃったんでしょうか?

 

(知事)

事実認識が間違っていたと申し上げました。1つは学歴について夜学と申し上げたことが事実でなかった。また、菅総理自身が6名の任命拒否をされたと理解して、任命拒否をした総理は間違っていると申し上げましたが、一昨日の報道で、任命拒否したのは官房副長官で、官僚のブリーフィングを受けて、総理は部下を信頼して、そのまま認めたということでした。菅総理自身が6名の学者について否定的意見をくだしたのではない。これも事実誤認です。事実誤認の発言は誤りなので、撤回します。

 

また、学歴を問題にしたととられたのはまったくの誤解で、学問を大切にしないといけないと申し上げました。学歴だけが表に出たので、県民も学歴差別と受け止められたとのことです。事実認識が不正確でしたから、撤回します。

 

私は、学歴偏重に対しては、アンチの立場です。義務教育を受けた後、立派な仕事をされている人がたくさんいらっしゃいます。私は知事になってから、実学を奨励してきました。スポーツ、芸能、農業でも工業でも、そういう分野で、中学を終えて自分がやりたい道を歩む若者を県知事として応援してきました。私の舌足らずで学歴差別と誤解された方には本当に申し訳なく思っております。

 

以上が不適切な発言に類するものです。事実誤認があった。菅総理は庶民の立場に立って、しかも奥様は静岡県御出身で、大変期待するところが高い。菅総理にアドバイスをするべき文科大臣と副総理をあげましたが、実際にこの件でアドバイスをした方は官僚だったことも分かり、大変失礼なことになったと思っております。

 

(記者)000652

菅義偉という人物の教養のレベルが露呈したというこの部分について特に問題でないとお考えでしょうか。

 

(知事)000700

教養のある人は学問を大切にします。学問を大切にするのが日本の国柄だと思っています。

 

(記者)000710

任命拒否、6人が任命されなかったこのこと、このこと自体、批判的なお立場であるのかどうかはいかがでしょうか。

 

(知事)000717

批判的です。任命拒否が学問的理由でなされたのかどうか、理由が明らかになっておりません。誰が判断をくだしたかについては、特定されてきました。はっきりしたのは、形式的に菅総理がなさったのですが、御自身が6名を名指しで拒否をされたのではない。総理に責任がないと言い切るのは難しい、形式的な責任は総理にあり、実質的に任命拒否をなさった官僚を彼は信頼した。部下を信頼するのは大変重要なことです。しかし、任命拒否を私は誤っていると思っています。

 

(記者)000809

幹事社は以上です。

 

(記者)000810

もう一度確認しますけれども、知事として学歴差別をする意図は発言になかったということなんでしょうか。

 

(知事)000817

一貫して学歴を差別する意図は持っていません、私は学歴を鼻にかける人を毛嫌いしています。学歴や偏差値で人を評価する今の日本の教育体制に対して極めて批判的です。静岡県社会総ぐるみ、地域ぐるみでやっている静岡県の教育は、基本的に、身体で覚えるといいますか、心身ともに鍛える実学を奨励しています。これは学歴偏重主義とは対極にある考え方であります。

 

(記者)000858

確認させてください。「菅義偉という人物の教養のレベルが露見した」とおっしゃった、この部分については撤回も訂正もされないということでしょうか。

 

(知事)000907

総理が任命拒否したのではないにもかかわらず、菅義偉総理が任命拒否をしたことを前提にして、しかも記者会見では、おそらく記者の方たちも、総理が自ら決められたことを前提に問われた。任命拒否をした者は教養のレベルが問われると思います。それは菅義偉総理の教養レベルとは直接結びつかないのですから、事実誤認に基づく発言は誤りです。

 

(記者)000857

そこは撤回をする?

 

(知事)000900

撤回しなければなりません。

 

(記者)000901

その後にあります夜学云々とか、それいう菅義偉首相の学歴・経歴に関する発言については、撤回なさる?

 

(知事)000907

いくつか事実認識が誤っていました。発言の主旨は、学問は大切にしなくてはならないということでした。学問が教養をつくるからです。教養は、小学校、中学校、高校、大学で習うことが基礎になっています。これは日本の学者が世界のありとあらゆる分野の学問について勉強して、日本語で教科書を書いて、子どもが学ぶ形になっている。すべての日本人の教養は、様々な分野の学者の業績に基づいて作られています。

 

学者の仕事は学者に任せるのがいい。学問の自由というのは保障されねばなりません。学問を大切にするのが教養です。学者をないがしろにするのは、教養が問われるということです。問われたのはしかし、菅義偉さんではなくて、実はそれを拒否した人です。その方のいわば、教養が問われたと私は思います。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)001010

知事、すみません。事実関係の部分ですね、夜学という部分は違ったということで。

 

(知事)001016

夜学は事実誤認でした。それよりも大きい事実誤認は、菅義偉総理御自身が6名の人物を特定されて拒否されたという前提で質問を受け、私もそう思っていました。そこが基本的な事実誤認でした。菅義偉総理が本来してはならないことをなさったというのが私の冒頭発言ですが、これは誤りです。

 

(記者)001248

すみません、質問をした者ですけれど、政権側がという形で、菅さんを特定するような形で御質問を申し上げていないと思うんですけれども、政権側がこのような判断をされたということについては。

 

(知事)001215

私は、それを菅総理が判断をされたと取りました。ですから、そういうふうにお答えしたわけです。

 

(記者)001223

とはいえですね、責任全くないというのは難しいということは川勝知事も先ほどお認めになったと思うんですが、菅総理に責任がまったくないというのは難しいと先ほどおっしゃったと思うんですけれども、要するに誰が決めたかではなくて、最終的にその決断を了としたのは総理大臣ですよね。そのことについては、どのように思っていらっしゃいますか。

 

(知事)001246

これはやはり決断した人間、実質的に決断した人間が誤っていると思っております。そのようなことをするのが誤りであると総理がお認めになれば、改めればよろしいと思います。菅総理は学者を拒否された形に形式的にはなっておりますので、私は、今総理がなされるべきことは、6人の任命拒否が、総理御自身の実質的な選択によってなされたのではないということなので、一旦御破算にした上で、学術会議の推薦を尊重された上で、学術会議それ自体のあり方について、検討されるというふうにすると非常に分かりやすいと思っております。

 

(記者)001434

学術会議を行政改革の対象にするとか、この問題の、そもそも任命拒否から論点をずらすっていう自民党の動き自体も批判されていると思うんですけれども、知事の発言もまた、その学歴の部分において論点外しに悪用されているというか、便乗されていると思うんですけど、その辺りはどのように。

 

(知事)00145

政治家が公金をどう使うかについて、私は学問・文化に使うのは最もいい使い方だと思っております。見直しによって、日本の学術文化の発展に役立つように予算の増額という選択もある。歴代の学術会議のトップは、現在はノーベル賞を受賞された梶田先生です。その前は日本が作り上げた霊長類学、それの現代における最高の頭脳である山極さんです。その前は、まったく分野の違う大西隆さんで、都市計画、工学系の学者です。それぞれ、まったく分野が違う。こういう学者の集まりっていうのは貴重です。学会は専門家ばかりです。学際的、総合的に議論する場は他にあまりないと思います。ですから、学術会議を大事にしなくてはいけないと思います。どういう形で見直しが行われるのかについては大変関心がありますが、これは組織の問題であると思います。学歴の問題とかとは直接関係がないと思っております。

 

(記者)001615

今年、知事は発言に関して謝罪するのは2度目になります。で、それ以外にもいろいろ知事の発言、リニア関係で他県民の批判を呼んだりすることもあります。御自分の発言のスタンスというか、しゃべり方、癖のようなものに関してどうお考えでしょうか。

 

(知事)001638

私は基本的に弱いものはいじめないということを原則中の原則としています。しかし、権限を持ったり、権力を持ったりしている人に対しては、間違っていると思ったことは、はっきり言うという。批判というか諫言をこれまで一貫して貫いてきました。それが独断になってはいけません。突然聞かれて発言して、それが物議をかもしたことはありますけれども、今ここにいる職員も含めて、広く会議を興し万機公論に決すというスタイルでやってきました。したがって、私の意見は同時に職員の意見でもあるという、そういうつもりで県政を担っています。それはそれとして、強い権限、権力、これ別に年齢とかかわりありませんが、そういう方で間違っていると思ったことは、自分のいわば全身をかけて、人格をかけて批判はするというスタンスに変わりはありません。




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